239. 発達段階5/6「構成的認識段階」について
拙書『なぜ部下とうまくいかないのか』で取り上げた発達段階は5までであった。ロバート・キーガン自身も書籍や論文などの公式な形では発達段階5までしか言及していない。ただし、キーガンに話を伺ったところ、やはり彼も段階5を超えた世界について十分に認識しているということがわかった。...
226. 普遍性の獲得プロセスとしての人間発達
チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークの『新世界より』がiTunesから流れ出す。これは、私が5年前に渡米する直前に知人から頂いたCDである。 この曲の第二楽章は、日本において『遠き山に日は落ちて』として広く知られている。私が長く時間を過ごした山口県の故郷では、夕方の時を...
182. 読者の方から寄せられた質問事項(No.6):発達段階5を超えた世界〜ポスト・ポストモダニズムへの視点
拙書 『なぜ部下とうまくいかないのか:「自他変革」の発達心理学』について、新たに頂いたご質問を紹介したいと思います。今回のご質問は、発達段階5を超えた世界に関するものであり、この論点は他の読者の方も関心を持っておられるのではないでしょうか?...
157. ダイナミック・スキル理論をもとにした発達測定手法LASとは?
世の中には知性発達理論に基づいた多様な測定手法が溢れています。例えば、スザンヌ・クック=グロイターのMAP(Mature Assessment for Professionals Profile)、ロバート・キーガンのSOI(Subject Object...
53. 発達の共時性:ロビー・ケースの実証結果
ここ数回の記事で、領域特定型発達モデルの限界について言及してきました。もう一度おさらいをしておくと、領域特定型発達モデルの限界点は、発達の可変性を蔑ろにしてしまっているということでした。 もちろん、私たちはある特定の文脈、つまりある特定領域に基づいて能力を発揮していく生き物...
52. 領域特定型発達モデルの誕生とその限界
カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論は、あらゆる発達領域において適用できる測定の物差しを提供したため、「領域全般型発達モデル」と呼ばれます。それに対して、ロバート・キーガン、オットー・ラスキー、スザンヌ・クック=グロイターなどの発達理論家は、ある特定の発達領域に焦点...
17. 発達測定の共通の物差し:領域特定的な測定手法と領域一般的な測定手法の違いとは?
カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論で用いられる発達測定手法は、ローレンス・コールバーグ、スザンヌ・クック=グロイター、ロバート・キーガン、オットー・ラスキーらが提唱している領域特定的な発達測定手法と特徴が異なります。...