966. 書くことと読むことの山脈の往来
ザルツブルグに滞在中、記念館や博物館を通じて、過去の偉大な音楽家たちの業績を辿っていた時に、インプットの量が脆弱であれば、ある時からアウトプットの量が必ず枯渇するのではないかということに気づかされた。 モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト等、彼らにまつわる資料を直接こ...
903.発達の本質にある「差異」と「反復」
いよいよ明後日からは、一週間ほどのオーストリア旅行が始まる。出発前の気持ちとしては、昨年の夏の欧州小旅行と同様に、そこに何が待っているのかに対する楽しみと非常に静かな気持ちが隣り合わせになっている。 下手に達観しているわけではないが、自分が訪れたことのない土地は、常に想定の...
294. 組織のイノベーションについて:創造性理論とシステム理論の観点より
この日は午前中にジル・ドゥルーズの “Difference and repetition”を読み、午後からミハイ・チクセントミハイ(1934-)の “The systems model of creativity: The collected works of Mihaly...
292. 反復と差異の混在する日々の中で
毎日呼吸をするのと同じように、文章を書くということを習慣づけて以来、一つの大きな疑問に直面していた。毎日文章を書くという同一の実践をしているはずなのに、なぜ書く文章の中身が全く同一なものとなりえないのかが不思議だったのだ。...
258. 異界と経験
オランダという異国の地へ向かう日が刻一刻と迫ってきている。出発の日まで一ヶ月半ほどあった時には、自分の心の動きは至って平静であった。しかし、一ヶ月半を切り始めると、心の動きが変化に富むものとなってきているのに気づく。 日常生活において心の動きがこれだけ起伏に富むものになるこ...