1223. 喰らう夢
今朝は五時に起床し、五時半より午前中の仕事に取り掛かることにした。今日は起床直後から、活力のようなものがみなぎっているのを感じた。 フローニンゲンの空には珍しく、今朝はうろこ雲が空に見える。ちぎれちぎれになった雲を見ていると、昨夜の就寝前に考えていたことを思い出した。...
458. 実践知について
全ての仕事がひと段落し、再び「実践知」と呼ばれるものについて考えていた。ここでふと、先日久しぶりにやり取りをしていたオットー・ラスキー博士の研究を思い出していた。 ラスキーに師事をしていた頃、彼の認知的発達段階モデルは非常に難解ながらも、最も関心を引く研究テーマであった。特...
368. 個人と組織の発達に関する新たな理論モデル「ダイナミックネットワーク理論」
フローニンゲン大学でダイナミックシステム理論に関する経験豊富な研究者や実務家から直接教えを受けることに伴い、ただただ嬉しい意味での驚きに包まれている。この一年間の小さな目標は、これまで培ってきた構造的発達心理学の言語体系を一旦手放し、新たな言語体系を内側に構築していくことで...
207. “recreation”と"re-creation"
——人間の魂は、自己を落ち着いて眺めうる時間の長さだけ豊かになるのかもしれない——辻邦生 東京も梅雨らしくなってきた。雨の日と雨の日の間にある晴れの日がより一層輝きを放っている。 雨の日と晴れの日が分かちがたく結びついた梅雨の季節を愛でることができるようになったのは、ここ最...
204. 今を今刻むその果てにある新しい今
——人生の究極的な意味は、私たちの理解できる範囲を超えている。けれどもそれは、それを欠いては私たちが生きていくことができなくなるような何かである——ヴィクトール・フランクル 何かを表現するというのは、自分の内側にある何かを開くことである。自分にとって何かを表現する一つの手段...
43. 初期経験論と新経験論
ジョン・ロックを始めとする初期経験論において、人間の心が持つシステム的要素や活動が心に及ぼす影響が強調されることはありませんでした。初期の経験論は、私たちの心は環境から受け取る感覚的経験によって形成されると考えていました。...