854. 状態空間グリッドを用いたアトラクターの特定について
休日が明け、再び新たな週が始まった。昨日も随分と文章を書いていたが、今日もそのような日になるかもしれない。 少なくとも、特に今週一週間は、複数の論文を同時に執筆していくことになるだろう。数日前に、論文アドバイザーのサスキア・クネン教授から、フィードバックのコメントが記載され...
850. 発達理論に関して進展のないインテグラルコミュニティー
午前中の最初にネットワーク科学に関する専門書を読んだ後、当初の計画であれば、現在の私の研究で活用している非線形ダイナミクスの手法である「交差再帰定量化解析」に関する一つの論文を読む予定であった。 何のきっかけか、久しぶりに、米国の発達論者ケン・ウィルバーが提唱したインテグラ...
815. 体現的認知とエントロピーの推移
今日は夕方から「複雑性とタレントディベロップメント」のクラスに参加してきた。このクラスは、いつも私に言葉にならないぐらいの学びをもたらしてくれる。 今日のクラスも、これまでと全く同様に、実に学びの多いものであった。このコースを担当するマライン・ヴァン・ダイク教授とラルフ・コ...
680. 丸い日本語、四角い英語
今日の午前中は当初の計画通り、研究論文の執筆に取り組んでいた。カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論を活用した測定手法の測定者内信頼性を算出するために、統計プログラムのRを活用した。 Rを触るのは久しぶりであったが、どのようなプログラムコードを書けばいいのかを含め、作...
465. パーソナリティの再考に向けて
少し前に言及したように、人間のパーソナリティに対して強い関心が私の中で湧き上がっている。書斎の本棚から、 “Personality psychology: A student-centered approach (1995)”、 “An introduction to...
447. 独学と学び合い
今日から本格的にフローニンゲンの街が冬に入ったことを実感した。外出する際には、もはや下にヒートテックを履いておかないと足元から冷えてくるのだ。同時に首元からも寒さが飛び込んでくるため、マフラーを巻いて外出する必要がありそうだ。...
401.「道」:サスキア・クネン先生との出会いと再会
峠は決定をしうるところだ。峠には決別のためのあかるい憂愁が流れている。峠路(とうげみち)をのぼりつめた者は、のしかかってくる天碧(てんぺき)に身をさらし、やがてそれを背にする。 風景はそこで綴じあっているが、ひとつを失うことなしに、別個の風景に入ってゆけない。大きな喪失に耐...
382. 夢の中の感覚質
やはり夢という現象は不思議な性質を持っているとつくづく思う。ここ最近、鮮明に記憶に残っている幾つかの夢を思い返してみると、夢が持つ特殊な性質について考えざるをえなくなる。米国のジョン・エフ・ケネディ大学に在籍していた時、一人変わった友人がいた。...
363. カリキュラム再考
今日は、プログラム長のルートと一年間のカリキュラムの最終決定と論文アドバイザーの選定のための面談をした。論文アドバイザーに関しては、このプログラムに応募する前からサスキア・クネン教授に依頼をしており、彼女が私のアドバイザーを務めてくださることになっている。...
352. 未分化から生じる退行現象
オーストリアの生物学者ルートヴィヒ・フォン・ベルタランフィ(1901-1972)の主著 “General system theory: Foundations, development, applications (1968)”を一通り読み通すのに数日要した。本書は今後も折...