2266. Spirits in Action
エメラルドブルーの美しい空がフローニンゲンの夜空に広がっていた。夕食を撮りながら、私はその空を感慨深く眺めていた。 日記を書くことに関してふと、構築された自己をさらに探求するような無意味な形で言葉を紡ぎ出すのではなく、そうした自己を超えた存在の言葉を翻訳する形で文章を書いて...
2092. 気づきの意識と自己の基底
ここ最近のことなのだが、毎日が新たに始まることが不思議でしょうがない。さらには、再び自分として一日が始まることが不思議で仕方ないのである。 そのような感覚に見舞われたことはないだろうか。朝目が覚めた瞬間に、再び自分が自分として活動をし始めることの不思議さ。...
1743. 五年前、そして五年後
日曜日が終わりに近づき、明日から新たな週を迎える。天気予報によると、明日の最低気温は0度になるらしい。 11月に入ったばかりだというのに、もうマイナスの世界があと一歩のところまで見えている。明日は特別に寒いようだが、こうした日が一日でもあれば、マイナスの世界が継続的にやって...
1648. 夢日記と作曲がもたらす治癒と変容
昨夜就寝前に、夢を振り返るという行為と曲を作るという行為が、自分の精神の治癒と変容に多大な役割を果たしていることに気づいた。 夢を振り返り、それを言葉で記述していくという行為は、極めて有益なシャドーワークであると思う。今から六年前、私が米国のジョン・エフ・ケネディ大学に在籍...
1287. SESと私の歩み
今日は一日中、ケン・ウィルバーのSESを読んでいた。本書を読み進める途中で、森有正先生の『デカルトとパスカル』と清水博先生の『「いのち」の自己組織』という二冊の和書を少し読み進めていたが、本日はウィルバーで始まり、ウィルバーで終わる一日だったと言える。...
1237. 人や組織の成長と複雑性科学
早朝の仕事に取り掛かろうとしたところ、昨日読んでいた、ステファン・グアステロ教授の “Chaos, Catastrophe, and Human Affairs: Applications of Nonlinear Dynamics to Work,...
1210. 発達・学習と無意識:インナ・セメツキーの論文より
起床直後のフローニンゲンの空は、薄い膜がかかっているかのように曇っていた。今日は、午前中の仕事を終えたらランニングに出かけようと思っていたため、天候が少しばかり気になっていた。 昨日は雷雨に見舞われたがゆえに、その印象が私の内側に残っていた。天気予報を確認すると、今日は雨が...
1116. 井筒俊彦の『コーラン』の読みから
昨日の夕方、その日の仕事を全て終えた私は、久しぶりに井筒俊彦先生の全集を手に取った。慶應義塾大学出版会から刊行された全集の第11巻「意味の構造」を何気なく開き始めた。 「碩学」というのは、井筒先生のような方のことを言うのだと改めて思った。初めて井筒先生の仕事に触れたのは、私...
1058. これまでの七年間の回想
昨夜、就寝に向かう前に本棚の前を横切った時、二人の著者の書籍に思わず目を止めた。一人目の著者は、ケン・ウィルバーである。 中でも、 “Sex, Ecology, Spirituality (2000)”と “One Taste...
1019. ハーバード大学書店からの贈り物
午前中に二冊の書籍を読み、昼食の前後に仕事関連のメールの返信をした。その後、明日の講義の発表に備えて資料を印刷するために、フローニンゲン大学の図書館に足を運んだ。 五月最初の月曜日は、快晴に恵まれた。早朝は気温が低かったが、午後からは気温が上がり、キャンパスに向かう道中のノ...