3382. ピアジェの発達理論を毛嫌いする人たち(その2)
今日は早朝に、久しぶりにショパンに範を求めて作曲をした。ここのところは古典派の作曲家の曲を参考にする毎日であったから、ショパンの曲を参考にすることは良い気分転換になった。 さらには、当然ながら古典派の曲にはない音楽的観点をショパンの曲が提供してくれることも有益であった。今日...
580. 発達心理学者アネット・カミロフ=スミスの運命について思うこと
昨日、1970年代後半における構造的発達心理学の状況を理解することのできる論文 “The stage question in cognitive-developmental theory (1978)”を読んでいた。 この論文は、構造的発達心理学に多大な功績を残したジャン・...
112. 新ピアジェ派が継承する五つの発達思想
新ピアジェ派はこの25年間にわたって、古典的なピアジェ理論の本質的な側面を保持すること、さらに探求が必要な箇所を発展させること、最新の実証研究に基づいてピアジェ理論の改定をおこなうことに力を注いできました。 以前私のメンターであったセオ・ドーソンから聞いた話なのですが、カー...
111. 新ピアジェ派の誕生過程
発達心理学者ジャン・ピアジェの理論は、教育界で広く適用されています。時に、カリキュラム設計をおこなう際、あるいは実際の教室での活動に応用されています。生徒の学習や発達は、彼らが現在置かれている認知的発達段階に強く影響されるため、教師は生徒の思考特性や認知的発達に関して深い理...
48. 新ピアジェ派の台頭:静的構造思想とその批判者との対立史
これまでの記事では、人間の発達を静的なものとみなす思想に対して批判的な見解を示し、発達を動的なものとみなす思想に好意的な見解を示してきました。ここで注意しなければならないのは、確かに人間の発達は極めて動的なプロセスなのですが、発達構造が内包する規則性というものを蔑ろにするわ...