570. デュッセルドルフに住む友人より
昨日10年ぶりに、大学時代から付き合いのある、ドイツ人の友人と連絡を取った。実際には、私がオランダで生活を始めるに際して、隣国のドイツに住んでいるその友人に数ヶ月前にメールを送り、彼からの返信をそのままにしていた、という事情がある。...
325. 欧州小旅行記総括:時の流れの感覚質と新たな出発へ向けて
いよいよ欧州小旅行を終え、パリから西回りでベルギーを通ってオランダに帰る。奇しくもこの旅の終わりは、リオ五輪の終焉と同じ日であった。 現在、この文章をオランダへ戻る列車の中で書いている。今回の旅を一言で総括するならば、非常に濃密な時間と感覚に包まれた旅であったということだ。...
317. 欧州小旅行記:景観美を体現した街、スイスのニューシャテルへ向かって
本日のシュツットガルトは晴天であった。早朝八時前の肌寒い気温の中ホテルを出発してみると、昨日とは違った顔のシュツットガルトを見ることができた。 昨日の日中は、街中に観光客が溢れ、少しばかり落ち着かないような雰囲気を醸し出していたシュツットガルトの街も、早朝のこの時間であれば...
316. 欧州小旅行記:シュツットガルトにあるヘーゲル博物館を訪れて
列車が最終停車駅のシュツットガルトへ近くづくにつれ、ライプチヒと比べて気温が高くなってきていることに気づいた。その変化に気づいたとき、自分が欧州をだいぶ南に下ってきたことを知った。 地図を確認すると、現在地はパリと同じぐらいの緯度にあり、数日後に訪れるパリもこのぐらいの気候...
315. 欧州小旅行記:シュツットガルトへ向けて「豊かな知性を育む環境」
ライプチヒのホテルでゆっくりと朝食を取った後、午前八時前の列車に乗り込み、シュツットガルトへ向かった。ライプチヒからシュツットガルトまでは、乗り換えを含めて約五時間ぐらいの列車の旅となる。 今回の欧州小旅行で飛行機を使わず、列車にしたのは大正解であったと思う。自分の身体と精...
313. 欧州小旅行記:バッハ博物館を訪れて
ライプチヒの二日目の午後に訪れたのは、バッハ博物館である。バッハ博物館について紹介する前に、ライプチヒが本当に「音楽の街」と形容されるにふさわしい特徴を一つだけ紹介したい。 実は昨日のシューマン博物館を訪れた際に、受付の女性から一枚の薄いパンフレットを頂いていたのだ。そこに...
291. 閉ざされた感覚を解放して
欧州小旅行が明日に控えているが、通常とほとんど何も変わらない日々である。今回の小旅行では荷物を最低限にし、身軽に動けるようにリックサックとトートバックだけを持っていく。 ヘーゲル博物館のあるシュツットガルトでは、ヘーゲルの主著 “Phenomenology of Mind...
290. 欧州小旅行計画
今日は先ほど、久しぶりに天気雨に見舞われた。空は晴れているのに雨が降るというのは不思議だな、と思っていた幼少時代のある記憶が鮮明に蘇ってきた。この記憶を再想起したことはおそらく初めてだったので、オランダのこの予測のつかない天候に対してある意味感謝をした。...