1133. 敬意を払う同年代の哲学者と共に
今朝目覚めた瞬間に、昨夜の夢を書き留めておきたいという強い思いが湧き上がった。起床直後に身体を動かした後、その次に行う朝の習慣的な実践に入る前に、昨夜の夢を書き留めることにした。 昨夜は夢の中で、私が同世代の中で最も敬意を払っている米国人のある哲学者のテーィチングアシスタン...
782. 普遍なものと不変なもの
明日から始まる新たな週は、大学全体が追試週間と位置付けているものである。この週には、通常の講義が行われることはない。 そのおかげで、月曜日に行われるサスキア・クネン教授とのミーティングや水曜日に行われるラルフ・コックス教授とのミーティングに向けて十分な準備をすることができる...
220. 生態系(ecosystem)としての知性発達
先日から数回にわたり、発達理論に造詣の深い知人の方と意見交換をさせていただいていた。ロバート・キーガンが提唱した構成的発達心理学(constructive developmental psychology)やピアジェ派や新ピアジェ派の構造的発達心理学(structural...
198. アメリカの国家諜報機関で重宝されていた発達測定手法の質
記事195に関連して、若干細かな論点であるが、LASという発達測定システムを心理統計の観点から評価すると、どのようなことが言えるのかを簡単に紹介したい。結論から言うと、セオ・ドーソンやザッカリー・スタインによる長年の実証研究が示しているように、LASは測定者間の信頼性やアセ...
196. 知性・能力発達に関するカート・フィッシャーの五つの段階モデル
過去のいくかの記事を通じて、私が在籍していたマサチューセッツ州の発達測定専門機関レクティカの測定手法について紹介してきた。Lecticaのいかなる測定手法も「LAS」と呼ばれる評価システムを基盤にしていることをこれまでの記事で見てきた。...
175.ハーバード学派とフランクフルト学派の発達思想:甘い香りと苦い味
拙書 『なぜ部下とうまくいかないのか:「自他変革」の発達心理学』の帯文の中で、私の師匠の一人であるオットー・ラスキーが言及しているように、私はハーバード学派とフランクフルト学派の発達思想に強く影響を受けている。私の発達思想は、両者の学派によって育まれたものであると言っても過...
174.意識の高度化が孕む危険性:「心的位置エネルギー」の増加に伴う暴力
発達理論の学習者は、意識の高度化を過度に擁護しようとする発想に必ずどこかで陥る。これまで長らく発達理論と付き合ってきた経験上、意識の発達に関する探求を継続させていくためには、意識の高度化に何らかの意義を見出すことは確かに必要であると理解できる。...
157. ダイナミック・スキル理論をもとにした発達測定手法LASとは?
世の中には知性発達理論に基づいた多様な測定手法が溢れています。例えば、スザンヌ・クック=グロイターのMAP(Mature Assessment for Professionals Profile)、ロバート・キーガンのSOI(Subject Object...