537. 「複雑性と人間発達」コースの開始
今日は、待ちに待った「複雑性と人間発達」というコースがスタートする日である。私がフローニンゲン大学に来た最大の目的は、このコースを受講することによって、発達研究にダイナミックシステムアプローチを適用する理論的・技術的な力を高めることであった。...
536. 真冬のほふく前進
どんよりとした雲が空を立ち込め、小雨が降る形で、今日という一日が始まった。昼食後、少し仕事をした後に仮眠をとって目覚めてみると、雲の間から太陽が顔を覗かせていた。 太陽を取り囲む雲も、黒い雨雲から白い雲へと変化を遂げていた。先週から、フローニンゲンの街の最低気温はマイナスに...
524. デン・ハーグへ向かう列車より
フローニンゲンからデン・ハーグ行きの列車に乗り、しばらくの時間が経過した。オランダの国内地図をまだ正確に把握していないため、主要都市の地理的関係が少し曖昧である。 そのため、デン・ハーグ行く最中に、かなり多くの地名を頭に入れることができ、それらの位置関係を掴むことができるよ...
519. 学びの連環:プログラミング言語「R」について
これまで獲得した知識や経験が思わぬところで力を発揮する、ということに直面した経験は誰しも少なからずあると思う。先日のクネン先生とのミーティングの中で、そのような経験をした。 今回の研究では、応用数学のダイナミックシステムアプローチを活用する前に、統計学の初歩的な手法を活用す...
517. 冬の中の灯火
フローニンゲンの街も完全に冬に入ったようである。早朝、書斎の窓から目の前のストリートを眺めると、厚手のコートやニット帽に包まれた人たちが懸命に自転車を漕いでいるのが見えた。 私も今日からいよいよ、自宅のヒーターを活用し始めた。ここからしばらくは、長い冬の時期となる。私は特定...
516. 霜降るフローニンゲンとクネン先生とのミーティング
11月の第一週目だというのに、最低気温がマイナスの日が出現し始めた。なんと驚いたことに、明後日はの天気予報には雪マークが付いている・・・。昨年のこの時期は、東京で生活をしており、まだ冬用のコートを羽織る必要などなかったと記憶している。...
515. 概念的複雑性と実践力の関係
今回の研究プロジェクトで焦点となる「概念的複雑性」について少しばかり考えていた。クネン先生からも、そもそもなぜこの概念を取り上げたのかについて、論文提案書の中で言及しておく必要があると以前指摘を受けていた。 構造的発達心理学では、そもそも、人間の知性や能力が高度に発達してい...
514. 研究プロジェクトの進捗状況
昨日は、研究プロジェクトを少しばかり前に進めていた。具体的には、定性的なデータを定量化するべく、カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論のレベル尺度を適用しようとしていた。 思った以上に定量化の作業がうまく進んでいたが、幾つか問題も浮上した。今回の研究プロジェクトは、「...
506. デン・ハーグ訪問計画
昨日は散発的な雨に見舞われる一日であった。昨日、近所の家電量販店でインターネットの回線速度を向上させる機器を購入したおかげが、再びストレスなくインターネットを活用できるようになった。インターネットが自分の仕事や日々の生活に果たす貢献度合いと、それに依存する度合いの双方が高い...
503. 来学期履修予定のコースと仕事の深まりについて
今学期の最終試験を昨日無事に終え、今日から次の学期が始まるまで後二週間ほどある。来学期は、私がフローニンゲン大学を選んだことを決定付けた「複雑性と人間発達」というコースが開講される。 このコースを担当するのは、私の論文アドバイザーであるサスキア・クネン教授と非線形ダイナミク...