577. 推測的理論の検証のためのダイナミックシステムアプローチ
流れ星を眺めるかのように、今日という一日もあっという間に過ぎ去っていった。フローニンゲンで生活を始めてから四ヶ月が経つが、まだそれくらいの期間しか経っていないのか、という思いを持っている。 メソな時の経過は比較的ゆったりとしたものに感じられるが、ミクロな時の経過はとても早く...
573. 孤島と連絡船:能力開発に対する視点
やはり今の自分は、特殊な環境の中に身を置き、特殊な活動に従事し続けていることに気づく。正直な感覚は、孤島の中での生活に近いと言えるだろうか。このような生活を望んでいた自分が存在していたことは間違いない。 また、このような環境に私を運んでくるような力が自己の背後にあったことも...
564. 探索とゆとりについて
小鳥たちの美しい小さなさえずりが、早朝のフローニンゲンの静寂な空間の中にこだましている。早朝六時の真っ暗闇の中、小鳥たちのさえずりは、闇の中を進む存在にとっての道しるべのような役割を果たしているように思えた。 朝の八時に近くなってから、ようやく辺りが明るくなってきた。今日は...
563. 待ちわびて
昨日は、丸一日何かをインプットするような作業に従事せず、時間の許す限りアウトプットの作業に従事していた。今日は、自己を対極に振り、午後からはインプットに多くの時間を充てたいと思う。 一つの大きな流れの中に自分がいるためか、ここ数年の自分では想像ができないくらいに、両者のバラ...
560. 思わぬ誤解
今日は、待ちに待った「複雑性と人間発達」というコースの第二回目のクラスに参加した。初回のクラスは、私の論文アドバイザーであるサスキア・クネン教授が務めたが、今回のクラスは、物理学者のラルフ・コックス教授が担当した。 形式上、私が現在所属しているのは心理学科であるが、このコー...
553. コーディングマニュアルの作成
午前中の仕事を終え、久しぶりに天気に恵まれたフローニンゲンの街をランニングしに出かけた。天気の冴えない日が続いていたこともあり、今日の暖かな気候は、私の気持ちを高揚させてくれた。 そうした気分からだろうか、今日はいつもと違うコースを走っていた。お決まりのノーダープラントソン...
552. 天気とダイナミックシステム
起床直後、目を開けた瞬間に、今日は最良の身体・精神状態にあることがわかった。先日から天気予報を確認しながら、今日は久しぶりに快晴になることを知っており、実際に、起床直後から仕事を始めてしばらく経つと、辺りに立ちこめていた闇が早朝の太陽光に照らされる形で晴れ渡るのを目撃した。...
551. 変動性と分散の違い
先週末のオンラインゼミナールで「変動性」という概念を取り上げ、受講生の皆さんに、日々の自身の変動性について観察をしてみる、という実践を提唱して以降、自分も同じようにこの実践をより意識的に行うようになっている。 仏教の世界においても、全てのものは時間の経過に応じて移り変わる、...
549. クネン先生とのミーティングより
今日は、午前中に論文アドバイザーのクネン先生とのミーティングがあった。隔週で先生とミーティングをする機会があり、これは自分の研究を着実に前に進めるための、良いマイルストーンになっている。 それにしても、研究がこのように確実に前に進んで行く現象は、とても不思議なものとして自分...
544. 内面世界と外面世界を架橋するもの
昨日から今日にかけて、アドバイザーのサスキア・クネン先生の論文を五本ほど読んでいた。それらの論文は、実際の私の研究プロジェクトと直接的な関係はないのだが、ダイナミックシステムの理論モデルを構築するプロセスで参考にできる箇所は何かないか、という点について、間接的に大きなヒント...