880. 春の花々が教える自己の永続性と不滅性:脱中心化と再中心化
今日からいよいよ、欧州はサマータイムに入った。早朝目覚めると、いつもと同じ時間に起きたという感覚がありながら、時間が一時間ずれていたのはそのためだ。 総じて先週は、気温がとても暖かかったが、今日はまだ寒さが感じられた。ちょうど昨日、行きつけのチーズ屋を訪れた帰りに、ノーダー...
874. 夢が持つ垂直的な意味の解釈へ向けて
今日は夕方から、ケン・ウィルバーの “The eye of spirit (2001)”を久しぶりに読んだ。今朝方に、本棚からこの書籍を手に取ったのは、決して偶然ではなかったのだということに、本書のある記述に行き着いた時に気付いた。...
873. 春の予感がする頃に
フローニンゲンの街も非常に春らしくなってきた。近所の公園や街路に植えられた植物たちが、春の訪れを告げている。 今週から来週にかけて、気温も上昇する一方である。ようやく長く暗い冬を抜け、光に満ちた春に入る。まさに明後日からサマータイムに入るため、日本と仕事をする際の時差に注意...
850. 発達理論に関して進展のないインテグラルコミュニティー
午前中の最初にネットワーク科学に関する専門書を読んだ後、当初の計画であれば、現在の私の研究で活用している非線形ダイナミクスの手法である「交差再帰定量化解析」に関する一つの論文を読む予定であった。 何のきっかけか、久しぶりに、米国の発達論者ケン・ウィルバーが提唱したインテグラ...
800. 出版から一年が経って思うこと
『なぜ部下とうまくいかないのか:自他変革の発達心理学』を出版してから、もう少しで一年ほど経つ。今私が非常に残念に思うのは、日本の実践者の間で、成人発達理論に関する探究と応用が進んでいないことである。 私が本書に込めていた意図は、あくまでもこの書籍を入り口として、成人発達理論...
737. 能力の文脈依存性の正体:「超高速認知」の存在
今日の午前中は、「複雑性科学とタレントディベロップメント」のコースで課題となっている論文に目を通していた。偶然ながらその論文は、私がロサンゼルスで生活をしていた時に購入した “Toward a unified theory of development...
690. アインシュタインに関する記事より
今日はいつもより30分ほど早く起床した。起床直後、朝の習慣的な実践を行い、その後にアインシュタインの創造性に関する簡単な記事に目を通していた。 先日からしばらく、連想的な思考について気になっていたため、アインシュタインが述べていた「組み合わせ思考」という言葉に共感するものが...
593. ホロン階層を持つ発達課題
昨日ふと、ここ最近の自分の文章を眺めてみると、起床した時の感覚や情景描写などから言葉を紡ぎ出していることが多いことに気づいた。文章にするテーマが決まっている時でさせ、突然にそのテーマから言葉を紡ぎ出していくのではなく、その文章を今まさに書こうとしている自分を取り巻く感覚や情...
578. ポール・ヴァン・ギアートの背中を追いかけて
今日は、「複雑性と人間発達」の第三回目のクラスに参加した。今のところ、このクラスの前には必ず、友人の誰かとカフェテリアで一時間ほど話をしている。今日は、ドイツ人の友人であるヤニックと対話をしていた。 学部時代からフローニンゲン大学で学んでいるヤニックは、この街で生活を始めて...
577. 推測的理論の検証のためのダイナミックシステムアプローチ
流れ星を眺めるかのように、今日という一日もあっという間に過ぎ去っていった。フローニンゲンで生活を始めてから四ヶ月が経つが、まだそれくらいの期間しか経っていないのか、という思いを持っている。 メソな時の経過は比較的ゆったりとしたものに感じられるが、ミクロな時の経過はとても早く...