1123.『成人発達理論による能力の成長』の序章における主題:「意識の発達論的還元主義」
昼食後、仮眠を取り終えた私は、午後からの仕事に着手する前に、埴谷雄高氏の『死霊』を読んだ。午後からの仕事を始める前についついその作品に手が伸びてしまった、と言った方が正確だろう。 本日をもって、全九章にわたる作品のうちの第一章を読み終えた。二日に一章のペースで読み進めること...
1114. 発達段階の存在に関する議論
午前中に読んでいた、デイヴィッド・ウィザリントンの論文の内容を忘れないうちに書き留めておきたい。ダイナミックシステム理論を発達研究に適用しようとする研究者であれば誰でも知っているのが、エスター・セレン、マーク・レヴィス、アラン・フォーゲル、ポール・ヴァン・ギアートの四名だろ...
1013. 階層的かつネットワーク的な生命としての知識体系
いつも何かのきっかけで突如として新たな考えを思いつくことがある。先ほども早朝の仕事を済ませ、ソファに腰掛けながら朝食のリンゴをかじった瞬間に、知識体系について新たな発想が生まれた。 これまでは、知識の体系は土台から頂点に向かってピラミッド状に構築されていくというイメージを持...
1011. 小さな作品をじっくりと数多く
何事も小さなことから始め、それを継続させていくことがいかに大切かを知る。今日は昼食後から、修士論文の手直しを行った。 “Discussion”のセクションにおいて、教師と学習者の発話行動上の発見事項と発話構造上の発見事項を統合させる箇所を執筆し終えた。今日は気付かない間に、...
1009. さらなる下積み期間を求めて
食卓の窓から見える景色が随分と春らしくなった。それを象徴するのは、今目の前の広場に咲き誇っているタンポポだ。 真夏の太陽よりも鮮明な黄色を発するタンポポがついに姿を見せてくれた。食卓の窓から見える広場は、小さなタンポポ畑になっている。...
1004.「金槌」と「釘」の関係を彷彿させる日本を取り巻く発達理論の現状
今日は、昼食後の仮眠を終えてから、修士論文の修正に取り掛かった。昨日の続きから作業を始め、計画通りの修正を施すことができた。 “Discussion”のセクションに関して、昨日は少し観点の抽出と論理の運び方に苦労していたが、今日はそれらの点が支障となることはなかった。時間に...
986. 観点を獲得することの意義
夕方に音楽関連の書籍を眺めていた時、バッハとベートーヴェンがある時期までは他者の意向に沿う形で作曲を行い、ある時期を境に自分が書きたいと思う曲だけを書くようになったことを知る。 当時の作曲家は、宮廷や貴族の依頼に応じて作曲をしていたという背景がある。そうした中、バッハに至っ...
981. 研究論文の終焉に向けて
昨日は、久しぶりに現在取り掛かっている研究とは直接関係しない書籍を読むことができた。研究で手一杯になる前に読み進めていた “Principles of Systems Science (2015)”の11章を昨日読むことができた。...
980. 第二弾の書籍に持たせた一つの役割:日本で普及しつつある「意識の発達理論」の盲点と幻想
先ほど夕食を摂りながら、今回の第二弾の書籍に込めた意図について思いを巡らせていた。書籍を執筆する際には、著者の中に必ず何かしらの主題があり、表現したいものがある。 前回の作品においても私なりの主題があり、主題を持つというのは今回の作品においても同じである。改めて今回の作品に...
972. 対象からの脱却と接近
昨日、第二弾の書籍の初校を無事に修正することができた。最初から最後まで一文一文を確認していく作業は、非常に骨の折れるものであったが、自分が執筆した文章を読み返すというのは、他者が執筆した文章を読むのとはまた違った発見があるものである。...