1224. 出版記念対談を振り返って
昨日は、オンライン教育に関する論文を数本読み、先日ライデンの「スピノザ記念館」で購入した論文集をいくつか読んだ。それ以外には特に何かを腰を据えて読んでいたわけではなく、知人からの質問に回答するために、書斎にある論文や書籍を拾い読みするようなことを行っていた。...
1222. インテグラル・ジャパン代表鈴木規夫さんとの『成人発達理論による能力の成長』の出版記念対談より
先日、インテグラル・ジャパン代表の鈴木規夫さんと『成人発達理論による能力の成長』の出版記念対談をさせていただいた。 対談の冒頭で、カート・フィッシャーの理論とロバート・キーガンの理論の関係について質問を受け、その点についてもう少し補足が必要だと思った。書籍の中では、前者の理...
1221. 日本で根強いピアジェの発達段階理論に関する誤解
先日、知人の方から、日本の教育学者の方たちが、ピアジェの発達段階理論を極端に否定する傾向にあることを聞いた。実際にいくつかの議論を教えていただいたところ、その議論の進め方は、非常に乱暴であったことにひどく驚いた。 ピアジェが発達段階理論を提唱して以降、ピアジェの理論に対...
1193.「測定主義」の危険性
先ほど、一年目のプログラムの最終試験を全て終えた。今日は、太陽が燦々と降り注ぐ夏日であり、試験会場に行く最中の道のりは、とても暑く感じた。 今日の試験は、「成人発達とキャリアディベロップメント」に関するものであり、一年目のプログラムを締め括る最後の試験だった。この一年間で受...
1189. 『成人発達理論による能力の成長』:高度な能力と具体的な行動との関係性
第二弾の書籍の発売日とフローニンゲン大学の最終試験の期間が重なり、心中穏やかではない。そのような日も、ようやく明日で終わる。 明日からは実質上、夏期休暇に入り、ここから二ヶ月強の間、私はなすべきことをなそうと思う。それは、全く異なる場所に行くための必然的な準備である。...
1180. 知識と経験を適用する「能力」
第二弾の書籍『成人発達理論による能力の成長』の中で取り上げている、「能力」というものがそもそも一体何を指すのかについて、改めて先ほど考えていた。 私は書籍の中で、「能力」というものを、「これまでに培った知識と経験を具体的な状況の中の具体的な課題に対して適用していく力」と定義...
1155. オランダの大学院と米国の大学院
今日は午前中のうちに計画していた通りの数の論文を読み終えた。「タレントアセスメント」のコースの最終試験に向けて、午前中のうちに、パーソナリティアセスメントを含めた、非認知的能力のアセスメントに関する論文を六本ほど読み終えることができた。...
1151. 発達測定に関するメモ
今日は早朝から午後にかけて雨が降り続いていた。時折激しい雨が降り、時に小雨が降るというような天気であった。 夕方からはすっかり晴れ間が広がり、雨と晴れの落差の激しい一日だった。そうした天候の落差の最中、私は一日中ずっと論文を読み続けていた。「タレントアセスメント」の最終試験...
1149. 心理統計学に関する言語体系
小雨の降りしきる中、今朝は「タレントアセスメント」の最終回のクラスが行われるキャンパスに向かった。キャンパスに向かう最中の天候は優れなかったが、私の内側はどことなく意気揚々としたものだった。 私は相も変わらず、種々雑多なことを考えながらフローニンゲンの街を歩いていた。その時...
1133. 敬意を払う同年代の哲学者と共に
今朝目覚めた瞬間に、昨夜の夢を書き留めておきたいという強い思いが湧き上がった。起床直後に身体を動かした後、その次に行う朝の習慣的な実践に入る前に、昨夜の夢を書き留めることにした。 昨夜は夢の中で、私が同世代の中で最も敬意を払っている米国人のある哲学者のテーィチングアシスタン...