

1387. 変化と知識の網の目について
早朝、イマヌエル・カントの“Critique of Pure Reason”を音読している時、一つの記述に立ち止まった。改めて考えてみると、一つの現象が変化するというのは実に不思議かつ奇妙なことのように思える。 変化というのは、前の状態と異なる状態に移行することを余儀なくさ...


1384. 幸福感の漂うフローニンゲンの中心街から
先日、歯の定期診断に行き、今日は歯のクリーニングを行いに歯医者に立ち寄った。予定時間ちょうどに着いたのが、先客がまだ待合室におり、自分の番になるまでしばらく時間があるようだった。 そのため、持参した“New Diresctions for Child...


1337. メタ理論や日本的発達理論に関する雑感
午前中、発達心理学の開拓に多大な貢献を果たしたジェームズ・マーク・ボールドウィンと記号論を提唱したチャールズ・サンダース・パースの思想に関する論文を読んでいた。両者の思想から得るものはいつも多く、二人が書き残した全集は私にとって非常に貴重な文献である。...


1331. 出版記念ゼミナールの第一回のクラスより
今日は午前中に、『成人発達理論による能力の成長』の出版記念ゼミナールの第一回のクラスが行われた。久しぶりにオンラインゼミナールを開講することもあり、初回の今日は諸々のことに少々手間取ることが多かった。 今回のゼミナールからマイクロソフトのPPTではなく、Preziを活用した...


1314. MOOCに関する二年目の研究案
今日は午後から、大学の学生支援課に行き、二年目のプログラムの学費を納めに行く。昨年は幸運にも、EUROが弱い時期に欧州での生活を始めることができ、日本円の強さも手伝って、学費や生活費を低く抑えることができた。 一方、その時の状況と比べてみると、最近はEUROが強くなっている...


1280. 点・線・面・立体を構築する自己組織化能力
今という瞬間が、なんだかとても素晴らしく知覚される。この瞬間にも着実と時間が進行し、七月のとある日曜日が終わりに向かっているのは確かなのだが、そうした時間の流れすらも些細なもののように思える気持ちがある。 アンドレアス・デメトリオが編集した “Cognitive...


1261. 人工知能と発達測定
早朝の空を覆っていた雲が嘘のように消え去り、昼食前から晴れ間が広がり始めた。先ほどスーパーで四日分の食料を買い、これから四日間は外に出る必要はなさそうだ。 金曜日に大学のセレモニー参加する予定であったが、それへの参加の動機が極度に落ちている。そうしたこともあって、数日間の食...


1259. 観察ではなく鑑賞を
今日は完全に曇りのようである。雨雲ではなく、薄い雲が空全体を覆い、それは太陽の光を完全に遮断している。 通りに植えられた木々の葉が静かに動いているのが見えるのだが、それを生じさせている風をそよ風と形容することがためらわれる。太陽の光が燦然と降り注ぐ日であれば、それは間違いな...


1245. 部分と全体の入れ子構造としての「レベル」
早朝の天気とは打って変わり、午後から快晴が広がり始めた。昼食を摂り終えた私は、論文を一本読み、いつもと同じように20分の仮眠を取った。 昨日と同様に、それは深い休息をもたらすような仮眠であった。そのわずかな時間において、私は夢を見ない深い眠りの世界に沈んでいき、そこで限りな...


1236. 今日という一日
再び今日という一日が始まった。起床直後、書斎に向かい、いつもと同じように身体を少し動かす。 その後、ヨギティーを作り、早朝の仕事に取り掛かる。昨日も述べていたように、今日も天気が優れず、今は曇り空が広がっている。昼食前から雨が降り始めるようだ。...