167. 多様な知性領域の差異化方法:ウィルバー&ガードナー&フィッシャーの比較
記事「165.「領域全般型」の測定手法の誕生:マイケル・コモンズの階層的複雑性理論」 の続き それでは、LASを用いてどのように多様な知性領域を差異化していくかという点を見ていきましょう。ケン・ウィルバーは、多様な知性領域というものが「比較的独立して存在する」という主張をし...
166.記事157から165までのまとめ:測定手法と理論モデルの差異
それでは、ここで一旦これまでの記事「157-165(164を除く)」をまとめたいと思います。これまでのところ、「発達の高度」という概念を明瞭にするために、構造的発達理論の歴史において鍵を握る幾つかの概念を見てきました。 ケン・ウィルバーが提唱しているように、多種多様な知性領...
165.「領域全般型」の測定手法の誕生:マイケル・コモンズの階層的複雑性理論
「記事163. ローレンス・コールバーグからカート・フィッシャーへと受け継がれる思想:多様な知性領域に存在する領域全般型の特性」では、ローレンス・コールバーグからカート・フィッシャーに受け継がれた発達思想「領域全般型の発達特性」について紹介しました。...
163. ローレンス・コールバーグからカート・フィッシャーへと受け継がれる思想:多様な知性領域に存在する領域全般型の特性
「記事162. 発達の論理(developmental logic):ボールドウィン&ピアジェ&ワーナーの観点より」では、ボールドウィン、ピアジェ、ワーナーの功績に焦点を当てながら、発達の論理について紹介しました。それら三人の発達理論の大家から時を経て、ローレンス・コールバ...
158. 発達理論の歴史と最新の発達測定手法LASについて
記事「157.ダイナミック・スキル理論をもとにしたLASとはどんな発達測定手法なのか?」の続き 知性発達理論の歴史を遡ると、およそ一世紀前、ジェームズ・マーク・ボールドウィンは、厳密な発達理論と統合理論を初めて提唱しました。それ以降、発達科学は進歩し、ボールドウィンからジャ...
157. ダイナミック・スキル理論をもとにした発達測定手法LASとは?
世の中には知性発達理論に基づいた多様な測定手法が溢れています。例えば、スザンヌ・クック=グロイターのMAP(Mature Assessment for Professionals Profile)、ロバート・キーガンのSOI(Subject Object...
156. 認知レベルの発達とOSの進化
以前の記事「121.ダイナミックスキル理論における「スキル」に関する誤解」で、カート・フィッシャーが提唱するダイナミック・スキル理論における「スキル」とは、世間一般で言われているプレゼンテーションスキルや交渉スキルといった表面的なスキルではなく、それら表面的なスキルを発動さ...
155. 認知レベルと情報量の関係
前回の記事で、認知レベルと次元の話を取り上げました。それに付随して、人間の認知レベル(思考次元)と扱える情報量には密接な関係があるという点も大事になります。 認知レベルの測定をしていると、興味深いことに、それまでの認知レベルでは使われなかったような言葉や語彙が出現します。例...
151. クラニオセイクラル・セラピーを体験して:脳の成長と意識の発達の相関関係
先日、知人の紹介を受けて「頭蓋仙骨治療法(クラニオセイクラル・セラピー)」というボディワークを体験しました。JFK大学院時代に、心と身体の関係を中心とし、様々なボディワークについて扱う身体心理学の授業を履修していたのですが、頭蓋仙骨治療法(craniosacral...
150. 「真実構築活動」と「意味構築活動」を架橋する能力
私が直接的に師事をしていた発達心理学者のオットー・ラスキーの言葉が最近妙に思い出されます。ここ2年間は、セオ・ドーソンやカート・フィッシャーの理論モデルや測定手法に習熟するための期間であり、ラスキーの理論や測定手法から少し距離を置いていました。...