573. 孤島と連絡船:能力開発に対する視点
やはり今の自分は、特殊な環境の中に身を置き、特殊な活動に従事し続けていることに気づく。正直な感覚は、孤島の中での生活に近いと言えるだろうか。このような生活を望んでいた自分が存在していたことは間違いない。 また、このような環境に私を運んでくるような力が自己の背後にあったことも...
568. 何気ない日常より
今日は早朝から、昨夜の就寝前に気にかかっていたことを調べる作業から仕事を開始した。昨夜、ダイナミックシステムアプローチに関する文献を読んでいた時に、そこで紹介されている発達の原理が、アメリカの思想家ケン・ウィルバーが提唱した「20の発達原則」と大きく重なることに気づいたのだ...
567. カート・フィッシャーとポール・ヴァン・ギアートの仕事を辿りながら
フローニンゲンの最低気温が本格的にマイナスに入り始めた。外気の寒さに反比例する形で、自分の内側の熱気が日増しに高まっているのを感じる。 もはや自分の内面世界は、外面世界の表面的な変化に左右されることはない。内面世界と外面世界は、深層的な部分で深いつながりを持っているのは確か...
566. 後継者として
発達科学者のカート・フィッシャーが残した功績について、まだ書き足りないことがあったようであり、フィッシャーが発達科学に与えた貢献についてしばらく考え続けていた。特に、優れた理論が持つ応用力について考えを巡らせていた。 ここで述べている理論モデルの応用力というのは、実務の世界...
565. 構造的発達心理学の二大巨頭:ロバート・キーガンとカート・フィッシャーについて
今日も非常に有意義な休日を過ごすことができた。午前中のオンラインゼミナールの後、仕事関係や交友関係の諸連絡を済ませ、予定通り、複数の論文と専門書に取り掛かることができた。 今日の文献調査を通じて、改めて、元ハーバード大学教育大学院教授カート・フィッシャーは、偉大な発達科学者...
559. 友人の研究テーマとの共通点
今日は早朝五時に起床し、30分ほどの朝の習慣的実践を行ってから仕事に取りかかった。今の自分は良い波に乗りながら、日々を過ごしているように思う。 これはおそらく、心身の状態を最適にするような生活実践を行っているからだろう。また、研究仲間ができたことも非常に大きな影響を私に及ぼ...
553. コーディングマニュアルの作成
午前中の仕事を終え、久しぶりに天気に恵まれたフローニンゲンの街をランニングしに出かけた。天気の冴えない日が続いていたこともあり、今日の暖かな気候は、私の気持ちを高揚させてくれた。 そうした気分からだろうか、今日はいつもと違うコースを走っていた。お決まりのノーダープラントソン...
543. その時へ向かって
フローニンゲン大学での二学期が始まった最初の週の土曜日が、静かに終わろうとしている。夕食を摂ろうと準備をしていると、ふと、知識が真の知識となり、真の知識が智慧となる過程の過酷さを思い知る。 そうしたプロセスの過酷さと同時に、その道を歩むことに要求される長大な時間についても考...
519. 学びの連環:プログラミング言語「R」について
これまで獲得した知識や経験が思わぬところで力を発揮する、ということに直面した経験は誰しも少なからずあると思う。先日のクネン先生とのミーティングの中で、そのような経験をした。 今回の研究では、応用数学のダイナミックシステムアプローチを活用する前に、統計学の初歩的な手法を活用す...
514. 研究プロジェクトの進捗状況
昨日は、研究プロジェクトを少しばかり前に進めていた。具体的には、定性的なデータを定量化するべく、カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論のレベル尺度を適用しようとしていた。 思った以上に定量化の作業がうまく進んでいたが、幾つか問題も浮上した。今回の研究プロジェクトは、「...