2477. 真善美の現れ
分からないなら、分かるまで書く。見えないなら見えるまで書く。何かが分かっても、何かが見えてもなおも書く。何かが全て分かることも見えることもないのだから。 書くことの意義と力が日ごとに露わになっていく。同時に、書くことに終わりはないのだということもすでに知ってしまった自分がい...
1989. 今日の読書から
昼食を摂り終えた後、書斎の窓から外の景色を眺めると、辺りが妙に静かな感じがした。午前中は太陽の光に恵まれていたが、今は太陽が薄い雲に隠れてしまっている。 街路樹に植えられた裸の木々が風に揺れている。今日は午前中に、“A guide to musical analysis...
1484. 調和をもたらす作曲実践と作曲の方向性
昨日の作曲実践は大変実りあるものであり、随分と多くの気づきを得た。今朝の調子が良かったのは、作曲実践が日々の自分の生活の中にうまく溶け込み始めたからではないかと思った。 つまり、一日の中で学術研究と作曲実践を交互に行っていくと、自分の内面世界に調和がもたらされるようなのだ。...
1390. 示唆に富む夢
不気味な灰色の雲が空を覆っている。早朝にその空を見た瞬間、一日の行く末がわかるかのようであった。 だが、天気の移り変わりの激しさを考えれば、今日の行く末など誰も正確にわかりはしないだろう。天候の変化が示す小さな機微は、いつも私の内側の世界に微細な変化をもたらす。...
1387. 変化と知識の網の目について
早朝、イマヌエル・カントの“Critique of Pure Reason”を音読している時、一つの記述に立ち止まった。改めて考えてみると、一つの現象が変化するというのは実に不思議かつ奇妙なことのように思える。 変化というのは、前の状態と異なる状態に移行することを余儀なくさ...
1355. 所有を超え、幸福感になるということ
昨夜は就寝前に、聞きなれない音が外の世界に響き渡っていた。それは鳥の鳴き声でもなく、何かがはじけるような音であり、それが絶え間なく聞こえていた。 寝室から外の様子を見ても、それが何かわからず、書斎の方に駆け寄って外を眺めてみると、それが花火であることがわかった。それに気づい...
1345. 小鳥のさえずりの中で
うっすらとした柔らかい雲とそこから透けて見える青空。今日は晴れのようだ。 起床直後、身体の調子が良いことに気づく。肉体的な身体の各器官の機能がしっかりしているというだけではなく、身体全体を駆け巡るエネルギーの調子がいいのだ。...
1310.「かくあらねばならぬか?」「かくあらねばならぬ」
夏季休暇に入ってからもう少しで一ヶ月が経とうとしている。この一ヶ月を振り返ってみると、その歩みは順調だ。 どのような意味で順調かというと、自分のなすべきことが遅々として進んでいないが着実だという意味である。時が流れるのを早く感じることも遅く感じることもないように、時の流れに...
1283. 定言命法的歩み
魂に刻印する形で進むこと。魂から刻成される形で進むこと。 この二つを通じて日々の一歩一歩を形作っていくことをしていかなければならない。魂に刻まれないものや魂から生まれ出て来ないものは断固として排斥しなければならない。 私にとって、カントの定言命法で表されるような「ねばならな...
1181. 知識と経験のネットワーク
ここ数日間は、早朝の日課であるカントの哲学書の音読と、就寝前の作曲の学習と実践を意図的に控えている。二つの最終試験と共に、一つの論文提出が迫っていたからである。 最終試験の準備の過程で、結局のところ、論文を音読し続けることを行っていたが、やはり早朝に哲学書の音読をするという...