2985. ライフサイクルと役割の変化
今朝も昨日に引き続き、早朝はうっすらとした雲が空を覆っている。今日は雨が降ることはないようであり、一日を通じて涼しい日となるようだ。 八月の第三週が始まったばかりだが、フローニンゲンの気温はすっかりと下がり、毎日涼しい日が続く。時に肌寒い日があるぐらいだ。...
2935. ハワード・ガードナー教授の書籍から
穏やかな土曜日も夕食の時間に近づいてきている。時刻は午後の五時を回ったところである。 今日も一日中、書斎の窓から広がる景色を眺めながら探究活動と創造活動に従事していた。たった今、ハワード・ガードナーの“Truth, Beauty, and Goodness...
1786. 三つの協働プロジェクトから思うこと
今日は早朝に、現在協働プロジェクトを進めている方々とオンラインミーティングを行った。日本の企業社会においてこれからリーダーシップを発揮していく年齢層を対象とし、彼らの成長支援を行うことを目的にしたプログラムの開発に従事している。...
1184. 根底変容
薄く覆われた雲の中、時折晴れ間が顔を覗かせるある土曜日。今朝は、「成人発達とキャリアディベロップメント」の論文を読むことに多くの時間を充てていた。 月曜日の午後の最終試験を終えれば、いよいよ夏期休暇に入り、ここで私は、これまでの自分の探究姿勢と探究領域を根本から見つめ直すよ...
1175. エリク・エリクソンとダニエル・レヴィンソンのライフサイクル理論から
昼食を済ませた私は、「成人発達とキャリアディベロップメント」のコースの最終試験に向けて、取り上げられた論文の再読を開始した。淡々と論文を読み進めていく中で、自己と社会に深く根ざした学びについて考えを巡らせていた。 私はこれからも、必然的に数多くの論文や専門書と向き合うことに...
994. 再びカントへ
昨日の夕方、カントの “On Education (1899)”を読んだ。この書籍は分量は極めて少ないが、最初から最後までを通して読み直したのではなく、自分が関心を持っているテーマだけを取り上げて読み返した。 カントが最終的に向かった先は、内なる自由の尊重とそれを育むための...
895.焦点を絞った探究活動
昨日は、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生とのミーティングがあった。「創造性と組織のイノベーション」の最終回のクラスが終わった後、少しばかり大学図書館で時間を潰し、クネン先生の研究室へ向かった。 いつもは、先生とのミーティングを月曜日の午前中に行うのだが、先日の日記で書...
862. ザルツブルグ、フローニンゲン、ブダペストでの学会に向けて
先ほど無事に、ウィーンでの宿泊先とザルツブルグでの宿泊先を確保することができた。基本的に、旅先の日中は外出しているため、また今回の旅も一人でのものであるため、いつもそれほどこだわったホテルを選択しているわけではない。 あえて気にかけていることは、周りの環境や最寄駅の近さなど...
468. 真の課題から目を背けさせる社会
夕方から一時間ほど、激しい雨がフローニンゲンの街を襲った。窓からしばらく通りを眺めていると、激しい雨の中を勇敢に自転車をこぐ人たちの姿が何度も目に入った。カッパを着ることも傘をさすこともなく、雨に濡れながら自転車をこぐというのは、こちらの文化的慣習のようである。...
412. 知識の重要性について
昨日は、第二回のオンライン読書会に向けて、自分でも事前課題について回答を少しばかり考えていた。基本的には事前知識を必要としないオープンクエスチョン形式を意図していたのだが、中には構造的発達心理学を含めた発達科学の知識を必要とするものも混じってしまっていた。...