1704. 上昇するさざ波:バッハ平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番
今日の午前中の読書は大いにはかどった。文章を声に出しながら自分に説明をし、読みながら書くということを行う中で午前中の時間が過ぎていった。 先ほど英国のアマゾンに注文したいくつかの書籍が無事に届いた。作曲関係のものが大半を占めるが、その中には数冊ほど学術研究に関するものがある...
1344. 欧州南下の旅と自己と人類の幸福のために
ポツポツと断続的な雨が降る一日が、静かに終わりに向かっている。今日は午前中に突発的な睡魔に襲われたが、仮眠を取って以降は随分と精神が研ぎ澄まされていたように思う。 精神の研ぎ澄まされている微妙な度合いの差が、もはや手に取るようにわかるようになってきている。精密さを追いかけた...
1327. 手紙への転生に向けて
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、シェイクスピア、プルースト・・・。創作に次ぐ創作を継続させた偉人の名前とその存在の輪郭が、昨夜の就寝前の自分の目の前に現れた。 もはや私は、創作に次ぐ創作を成し遂げた彼らのような人物しか見ることができない。表現に表現を重ね、人生の最後ま...
1326. 現在と未来の誰かに向けた手紙の中で
今朝は六時前に起床し、六時過ぎから早朝の仕事に取り掛かり始めた。うっすらとした青空の中にちぎれ雲がぽつぽつと浮かんでいる。 早朝の穏やかな太陽光が赤レンガの家々の窓に照らされ、優しく反射している。一羽ののカモメが家々の屋根の上を優雅に旋回している。清澄な朝に今日一日の活動の...
300.「美」と「組織のイノベーション」に関する脱神秘化
——学術論文とは、人類への手紙である——ウンベルト・エーコ 森有正先生の全集のどこかで、バッハの音楽は主観的・直感的に生み出されたものではなく、客観的に秩序化された音楽的方法論に基づいて生み出されている、というような記述を見かけたことを記憶している。つまり、バッハは自分の音...