

509. 多様な波
今日の午後、二つのインターネットブラウザーを使って、同じアプリケーションを起動させてみたところ、その起動速度が異なることに気づいた。気になったので、ブラウザーごとの回線速度を調べてみると、随分違いがあることがわかったのだ。...


462. アヒルとパーソナリティ
今日はクネン先生と研究プロジェクトに関するミーティングを行った。決められたペースで定期的に行われるこのミーティングのおかげで、研究が順調に進んでいくのを実感している。 昨日は非常に暖かい日曜日であり、初冬の中休みという感じであった。今日も引き続き比較的暖かい一日であった。ク...


368. 個人と組織の発達に関する新たな理論モデル「ダイナミックネットワーク理論」
フローニンゲン大学でダイナミックシステム理論に関する経験豊富な研究者や実務家から直接教えを受けることに伴い、ただただ嬉しい意味での驚きに包まれている。この一年間の小さな目標は、これまで培ってきた構造的発達心理学の言語体系を一旦手放し、新たな言語体系を内側に構築していくことで...


306. 対人支援産業について思うこと
「洋平、それは自分よりもサスキアの方が詳しいから彼女に質問してみることをお勧めするよ」ということを、私がフローニンゲン大学で在籍するプログラムの責任者であるルート・ハータイに言われたことがある。 ルートの対応はいつも実に誠実かつ紳士的であり、彼は私のメンターでありながらも、...


220. 生態系(ecosystem)としての知性発達
先日から数回にわたり、発達理論に造詣の深い知人の方と意見交換をさせていただいていた。ロバート・キーガンが提唱した構成的発達心理学(constructive developmental psychology)やピアジェ派や新ピアジェ派の構造的発達心理学(structural...


210. 読者の方から寄せられた質問事項(No.9)「構造はどのように生み出されるのか?」
東京は本日も雨ですね。皆さんのお住いの地域の天気はいかがでしょうか。 一日たりとも同じ雨の日はなく、一滴たりとも同じ雨滴がないというのは不思議ですよね。こうした不思議さに畏敬の念を覚えながら、是非とも今日の雨を「味雨」したいものです。 今回の記事は、拙書...


205. 領域全般型発達測定の実用性
日本の企業社会を眺めてみると、組織における人財育成に真に有用なアセスメントがまだまだ導入されていない、という印象を受ける。 この要因について企業人の観点から考えると、アセスメントというのは「評価のためのものである」という意識が強く、「育成につなげるためのものである」という意...


160.意識の特性と「サイコグラフ」について
「記事159.成人以降の知性発達理論をより深く理解するために:インテグラル理論と方法論的多元主義について」の続き ここからようやく、インテグラル理論において人間の意識の発達を直接的に扱う領域「左上象限」について説明します。左上象限を見ていくことによって、どの発達測定手法にも...

159. 成人以降の知性発達理論をより深く理解するために:インテグラル理論と方法論的多元主義について
記事「158. 発達理論の歴史と最新の発達測定手法LASについて」の続き これまでの記事を通じて、何度か「インテグラル理論」について言及をしてきました。知性発達理論を語る上でインテグラル理論の枠組みを避けて通ることはできないのですが、未だ当該理論は日本における成人以降の知性...


158. 発達理論の歴史と最新の発達測定手法LASについて
記事「157.ダイナミック・スキル理論をもとにしたLASとはどんな発達測定手法なのか?」の続き 知性発達理論の歴史を遡ると、およそ一世紀前、ジェームズ・マーク・ボールドウィンは、厳密な発達理論と統合理論を初めて提唱しました。それ以降、発達科学は進歩し、ボールドウィンからジャ...