490. 不思議な夢と卓越性を阻害するものについて
とても静かな朝が今日も訪れた。早朝の五時半に起床すると、辺りは完全に暗闇に包まれていた。早朝の気温は、すでに0度に近づいており、外は非常に寒い。しかし、人間の順応力というのは大したものであり、もはやこうした寒さを寒さと感じない自分ができ上がりつつある。...
489. DMTGとダイナミックネットワークモデル
私たちの知性や能力が高度化する要因には、遺伝的特性や持って生まれた才能などの資質要因や、教育・他者からの支援・文化・家庭環境などの環境要因が重要なものとして列挙される。それでは、近年の卓越性研究では、それらの要因をどのように捉えて卓越性を説明する理論モデルを構築しているのだ...
488. 才能の「資質要因」と「環境要因」について
前回の記事では、卓越性研究に多大な貢献を残した五人の代表的な研究者の主張とそれらの分類について紹介したと思う。「資質要因」と「環境要因」という二つの単純な分類であるにもかかわらず、五人の研究者が重きを置く位置を把握することによって、自然と議論が整理されたのではないかと思う。...
487. 卓越性研究の見取り図
人間の卓越性に影響を与える要因を考える際に、古典的には「資質要因(nature)」と「環境要因(nurture)」に分けることができる。「タレントディベロップメントと卓越性の発達」というコースでは、卓越性研究に優れた功績を残した五人の代表的な研究者を主に取り上げた。...
377.「才能」に関する近年の視点
「タレントディベロップメントと創造性の発達」のコースが行われるレクチャールームに到着すると、すでに教師のルートと20人ぐらいの学生がそこにいた。ルートと簡単に挨拶を済ませ、自分の席を確保した。事前にルートから話を伺ったところ、このクラスは履修定員の70名を超え、80名近くの...
368. 個人と組織の発達に関する新たな理論モデル「ダイナミックネットワーク理論」
フローニンゲン大学でダイナミックシステム理論に関する経験豊富な研究者や実務家から直接教えを受けることに伴い、ただただ嬉しい意味での驚きに包まれている。この一年間の小さな目標は、これまで培ってきた構造的発達心理学の言語体系を一旦手放し、新たな言語体系を内側に構築していくことで...